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英語の授業で課されたレポート



若い頃の燃える恋、それは実らないのが多いと私は思う。
その時どんなにそれが本当だと思えても、距離や時間で簡単に砕け散っていってしまう。でもこの二人は違う。
ノアはアリー・ハミルトンに一目惚れする。
ノアのそれは真実の愛だった。
アリーは母によって夏の終わりを待たずに遠い場所へ引き離されることになる。どれだけ反抗して見せても、次の日には母の思惑通りに動いてしまうところは、リアリティを感じた。
特に、その後、別の相手と結婚の準備を進めるあたりは。深い誓いもむなしい。
本当にどうにもならない思いだったなら。周りの気持ちも相手の気持ちも関係なく、ただ追いかけることしかできないのではないだろうか。
マーサとフィンという脇役がとても好きだ。
アリーに対しフィンが言ってあげたことは、物事の本質を貫いていると思うし、二人にとって真の友であった。戦場での彼の死は唐突で、長い時間を行き来するこの作品の中で閃光のようで、フィンという存在が失われることが悲しかった。
子供は親の所有物なのだろうか?
勉強をさせ、習い事をさせ、つきあう相手を選び、人間の芸術品のように仕上げていく。
なぜ人はそうしてしまうのだろう。今後も繰り返されていくのはなぜだろう。
しかし、アン・ハミルトンは、手紙を取っていた。
お金がなくても楽しい生活。一時の気持ちだけでは乗り切れない現実。それを彼女は知っている。そして、最後は、何者も口出すことができないことも。
ノアは言う。まわりなんか無視しろ。自分がどう思うかで決めろ、と。結婚は家族同士の付き合いだと言う。それは深い言葉だ。
この映画は、この物語を語り聞かせていく形式で進行する。語り手と聞き手が何者なのかについてまず頭を巡らせるだろう。
そして、中盤でその答えはほぼ明らかになる。この作品には確かに1つの真実の愛がある。
だが、精神論では乗り越えられない現実がある。
この映画はとても面白い作品だと思った。



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